自然と科学


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今年は、三月になっても比較的気温の低い日が多くて
春を感じられる日はまだほとんどありません。

それでもこの季節、スギ花粉は確実に飛散していて
花粉症の方にとっては一年で最もつら~い季節です。

花粉症と言えばスギ花粉が特に有名ですが、
今日は無花粉スギについたの話題です。


スギに限らず、花粉は雄花から放出されるわけですが、
品種改良で無花粉スギが誕生しています。

無花粉スギは、今から22年前、1992年に富山県の神社で
偶然発見されたものだそうです。

その後、
研究者により、この偶然発見された無花粉スギを元に
品種改良が進められているとのこと。

この突然変異の無花粉スギは、
花粉を出す雄花の機能は失われていたらしいのですが、
一方、雌花の方はというと正常に機能していたそうです。

そこで、この無花粉スギに、
無花粉遺伝子をもつ優良なスギを掛合わせてみたところ、
およそ5割の確率で、
無花粉スギを誕生させることに成功したんだとか。

まぁ、ここでちょっと気になるのは、
「無花粉遺伝子をもつ優良なスギを掛け合わせてみた」
っていうくだり。

なーんだ、無花粉遺伝子をもつ優良なスギがあるんなら、
何もそれを増やせばいいのであって
いまさら掛け合わせとかちょっと違和感という感じですが、
まぁそこんとこは置いておいて、

いずれにしても、突然変異の無花粉スギが見つかり、
そのスギの雌花は機能していたので、
そこに無花粉スギを掛け合わせたら
無花粉スギが出来たよということ。

だから、その無花粉スギをどんどん植林していけば、
いつかは花粉も飛ばなくなるだろうっていうことなんですね。


現在、既に無花粉スギ品種として認定されている品種があり
既に植林も始まっているそうです。
それらが下記の四種類。

富山県産の「はるよこい」と「立山 森の輝き」
茨城県産の「爽春」
三重県産の「スギ三重不稔(関西)1号」の4つです。

ならばどんどん植林すれば花粉も減ると思うですが、
実際に苗木の出荷が始まっているのは、富山県産の2品種のみ。

実際のところ、
富山県内ではそれらの品種の植林が始まっているそうですが
県内の植え替えだけで手一杯で、県外に出荷ができていないのが
現状なんだそうです。


植林は治水や諸々の意味もあってやるのでしょうが、
やはり木材にするのがメイン。

従って、花粉が飛ばないということだけでは
品種として成立しないんですね。
木材として優良でないと植林する意味がないということです。

そしてそういう「優秀な種」として認められるのは大変らしく、
研究者は日夜優秀な品種の改良に励んでいるとのこと。


もちろん優秀な品種が十分に確保できれば、植え替えは進み、
完全に植えかえれば花粉は理論上はなくなるそうです。

とは言え、
現実としては100%飛散しないということはないそうで、
それでも飛散量は確実に減らせるとのこと。

1シーズンで1000個以下/1平方cmの飛散量まで抑えられれば、
花粉症の発症者は減ると予想されているそうです。

しかし、現在の植え替えペースで換算すると・・・
今から50年くらいはかかる計算らしい。

50年とはこれまたずいぶん先の話で、
自分が生きているかは不明ですが(笑)
次の世代や、次の次の世代では
花粉症って過去の病気になってるかもしれませんね。



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