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禁煙も治療が認められ、
保険が使えるようになったのを機に受診する人も増えているという。

芸能人を使って「お医者さんと禁煙」などとCMを打って啓蒙するものだから、
禁煙を考えている人には訴求効果も高く、私も行ってみたものだ。


私の喫煙歴は相当なもので、年数は30年を越しているし、
日々吸っていた本数も平均すれば30本近い。

おまけにいわゆるきついタバコ、
つまりタールの多いタバコばかり好んで吸ってきた言わばヘビースモーカーだ。

吸っていたのは主にピース。
派手な値上げがあった際は、わかばやエコーも吸ってみた。
いずれもきついタバコの部類。
最近の1ミリとか3ミリとか吸っている人からは考えられないタールの量だろう。



さて禁煙外来から話が少し離れたが、実際に受診してみて思うこと。

それは、タールの低いタバコを吸っている人には
相応の効果があるのではなかろうか?と思えるのだが、
私の様にタールの多い、いわゆるきついタバコを吸ってきた人間には、
欠けている要素があるように思えた。

医師の説明やプログラムは、主にニコチンのみがハイライトされ、
タールの件にはほぼ触れない。
つまり、ニコチン依存を断ち切れば、
元々「旨くもない」タバコなど止めるであろう… みたいな理屈。

なにしろ、担当の医師には喫煙経験が全くない。
つまり喫煙者の気持ちが理解できないのだ。
「お医者さんと禁煙」を提唱している製薬会社のファイザーで、
このプログラムに携わった人たちにも、恐らく喫煙者はいないのではなかろうか。
だからタバコは「旨くもない」と決めつけるような風潮… そんな印象を受けた。

したがって、ニコチン受容体の説明と、
チャンピックスという専用の飲み薬の話ばかりである。

まぁ平たく言えば、
チャンピックスを飲んでいると、ニコチンの摂取願望が抑えられるので、
必然的にたばこの本数が減り、最後には止められるであろうという筋書きだ。


でもね、
まず、タバコに関する理解がこのプログラムには欠けているように思えてならない。
喫煙者のリサーチ不足を感じたのは私だけだろうか?

タバコはたしかにニコチン依存を引き起こし、それで惰性で吸い続ける人も多い。
つまり脳内のニコチン依存を解消すればタバコは止められるという考え方であり、
1ミリや3ミリを吸っている人ならこの治療の成功率はかなり高いように思う。

しかし、タバコ好きは何も脳内物質のためばかりに喫煙しているのではなく、
「肺が欲しがる!」という理解がこのプログラムには抜け落ちているのだ。

肺にガンガン煙を入れて吐き出すあの旨さ。それを無視して喫煙は語れない。

とにかく脳内のニコチン受容体が云々だけでなく、
肺が欲しがるあの感覚が分からないと喫煙者の本質には迫れないのではないか?


という訳であるが、私は基本的に禁煙外来で禁煙に成功した過去を持つ。
実際にやめられたのだ。

そして、前述のように、
そんなにタバコが好きなお前が禁煙などと、それは裏切りではないのか?
とまぁそういう考え方もあるのだが、
最近疲れやすくて、タバコでもやめれば少しはマシになるのではないか?
と思ったのが本音。

まぁ裏切りと言えば裏切りなのだが、
十分吸ったからもういいか? というもあるにはあった。


さて、ここで禁煙外来のプログラムを簡単に説明しておこう。

まず医師の診断の後にチャンピックスという飲み薬を処方される。
診断といっても呼気中の一酸化炭素濃度を測る程度で、
後は問診というか話を聞くだけ。

そしてプログラムの開始だが、
プログラムといってもチャンピックスという薬を飲むだけの単純なもの。

最初の1週間は量が半分のものを1日2回(初日は1回)。
その間は禁煙や節煙の指示はない。いくら吸っても自由だ。
その後、8日目からは普通の量の薬を1日2回。

上記の、薬が普通とか半分とか、それは成分の含有量の話。
具体的には半分の方は色が白で少し小さい。
普通の方は色が薄紫で半分のやつよりは大きいが一般の飲み薬程度。

で、普通の薬になった8日目からは完全禁煙である。

意思の強弱も多少影響するだろうが、
ニコチンの異存は薬で抑えられているのでそうつらくはない。
ただ、前述の通り「肺が欲しがる」のは我慢するしかない。

よく、禁煙を始めるなら、
まだ残っていてもタバコは捨てて、ライターも捨ててなどと言うが、
私はそんな寂しくなることはしなかった。
見えるところにタバコが置いてある状態で手を付けずに何日も経過した。

時々診察というか経過説明に医者にも行くのだが、
成功するであろう太鼓判を押されたものだ。

で、基本的に禁煙は成功した。


しかし、肺が欲しがるのはその後も相変わらずで、
また、タバコが恋しいのも相変わらずだ。
この辺は本気でタバコが好きな人にしか分からないだろう。


でね、ある時

「そんなに恋しいんなら1本吸ってみれば?
その恋い焦がれたものはどんなものなのかさ?」

ということで1本吸ってみた。
特に誓いを破るとか禁断の果実を手にするといった感覚ではなく、
ただ気軽に1本吸ってみたのだ。


旨くなかった。


これにはショックだった。
あれほど恋い焦がれたタバコが旨くないなんて…。

でも旨くないならもう吸う必要もないのかもしれない。
思い描いた昔の彼女に久しぶりに会ってみたら
大して美人でもなかった・・・ というところか(笑)



最後にチャンピックスの副作用のことを少々書いておこう。

これは人にもよるのだろうが、私はほとんど何もなかった。
一頃、やや便秘がちになった程度で眠気も吐き気も特に感じたことはなかった。
医師が言うには、男性なら80%の人は副作用に悩まされることはないのだそうだ。


私は1か月ほどで禁煙に成功し、処方された薬も相当余してしまった。
途中でやめてしまったので費用も1万円程度であったろう。

タバコという一つの楽しみを失ってしまったのはちょっと寂しいが、
吸わないのもいいものだ。
まず持ち歩かなくていいし、灰皿の後始末や火の始末に煩わされない。


そうそう最後に一つ付け加えたいのは、
やめる過程で吸いたくなったとき「緑茶」がいい。

私はコーヒー派で緑茶を飲む習慣はなかったのだが、
たまたま飲む機会があって旨いと感じ、購入したのがちょうど禁煙を始めた頃で、
吸いたいタイミングで緑茶を飲むとその気持ちがスーッと消えていくのに気付いた。
コーヒーではダメなのだ。緑茶じゃないと。

以後、お茶を飲む習慣が私の中に残った。



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