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引き続き、来る東京都知事選挙の争点について考えてみたい。

昨日は、数年前の世田谷区長選を引き合いに出して、
都知事選における、脱原発の整合性に疑問を呈したわけだが、
まだまだ書き足りないことがあって二日連続で同じテーマだ。
(よければ先に昨日の記事をお読みください)

まずおさらいしておきたいのは、
エネルギー政策は、国が重点的に担うべき事項だということ。
それにそもそも東京都に原発はないではないか。

昨日は、世田谷を例に、
人口密集地に大規模太陽光発電施設を作るのは無理じゃね?と。
世田谷だけ風が強いはずはないから風力発電もダメじゃね?と。
多摩川はあるけど下流で高低差もなく水力発電もアカンわなと。
世田谷区には火山がないから(笑)地熱発電も無理じゃね?と。

ちなみに、
世田谷区は条件的に東京とイコールといっても異論はなかろう。
でも先の世田谷区長選挙で当選した現区長さんの当時の争点は
「脱原発から再生可能エネルギーへ」
それで何も変わらなかったのに、都知事選で同じ争点の「愚」


あの震災の時、つまり福島第一原子力発電所の事故の直後には、
未知なる放射能の恐怖による、疑心暗鬼と政府の無能ぶりから
「原発ゼロ」の空気が日本中を席巻した。

今思えば、メディアも冷静さを失い、「原発との決別」こそ正義
そんな風な論調で、偏見に満ちた報道を国民に押し付けた。

たしかに、「脱原発」という響きは耳にも環境にやさしい。
しかし、千羽鶴を折って「世界平和」を叫ぶのに似てはいまいか?

具体的な代替エネルギー対策を伴わないかぎり願望論に過ぎない。


1月中旬、細川護熙さんが都知事選への立候補を表明した。
事前に小泉純一郎さんと会談し「脱原発」を重要争点に据えての
立候補を伝えると共に協力を要請、小泉氏はこれに協力を約した。

二人の元首相が「脱原発」の旗印のもとに都知事選を戦う姿には、
どこか場違いで、なにか滑稽で、空気が読めていない感がある。

福島原発事故が起きて、間もなく3年が経過しようとしているが
ようやく偏見やネガティブな熱狂が多少はやわらぎつつある昨今、
やっと冷静なエネルギー政策の議論が可能になってきた矢先に…

大した功績もなく、グレーに政界を去って隠居していた元首相と、
当時は野党で後に大首相となったが同じく一線を引いた元首相が、
なぜか手に手を取って、国政ではなく首都東京の選挙に再登場し、
エネルギー論争を団扇であおいで再び発火させようとしている。

と、このようにしか見えないのである。


今の都政を考えれば、オリンピックの準備や雇用対策、社旗福祉、
少子高齢化や、遠くない将来懸念される首都直下型大震災対策等、
火急の政治案件・政治課題が目白押しのはずである。

前述の通り、東京都内には存在しない原子力発電所の是非をだ、
わざわざ重要課題に据えて、元総理大臣が都知事選挙を戦うのは、
カーリングの最中にフィギュアスケートが乱入するようなものだ。

東京都民そっちのけの様相に、東京都民として哀れを感じる…。



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